散文詩#2(遠い日の)

@mimei_maudet
Journal : 2022/03/19




    都に
    はとがいて
    うなじには虹色のすじが
    走る

    円をえがき
    むこうへ
    延びていくのか、

    はとが飛ぶ
    一羽から、二羽へと
    彩られ、
    やわらかな
    ものたち

    燃えて
    顔のないものたちの
    傷口が

    都に色濃く
    のこる

    花や
    町並みの色たち

(2008/06)